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2014年4月18日 (金)

キセル その後

 そんなわけで、このところキセルを聴いていた。まだちゃんと聴いていないアルバムもあるけれど、だいたいがいい感じ。いっきにたくさん聴いたのでタイトルと曲が結びつかないものがほとんどだが。

 よくもまあこれだけゆったりした曲ばかりでアルバムを何枚も作れるなあ、などと感心する。そして不思議に飽きない。ほんとに不思議だ。

 最近聴きだしたわけで、彼らがどういう評価をされているとか、インタビューとかで何を言ってきたかとか、そんなことは知らないのだが、人々にあの歌詞はどう受け取られているのだろうか、などという疑問が浮かんだ。

 歌詞は、難解。あるいは逆にあまり重視していないのかもしれない。重視していないというのはおかしいかな。何かを伝えたいという歌詞は少ないように思った。フレーズの2つ、3つは意味がつながって理解できるのだけど、歌全体、歌詞全体になると、よくわからない。ぼんやりとイメージ的なもの、例えばもの悲しいとか、そういう印象は残ったりするのだけど。(歌詞なんてそんなものと言えば言えなくもないが。)

 逆に、伝えたい内容が明確な歌もいくつかあって、それは明確に伝わってくる。『エノラゲイ』とかね。つまり伝えようと考えたときには伝わる歌詞になっているということのように思われる。

 キセルの特徴は、ゆったり感とかメロディーとか。そしてボーカルの声だろう。なんとなくだけど、声も楽器として考えているのではないかという気がしたのであった。声がいいから、極端に言えば、ダダダとかラララだけで歌っても、けっこういい曲になる気はする。ただちょっと単調になってしまうから、音のバラエティーとか響きとかを考慮して歌詞をつけている気がしたのである。

 なんにせよ、ゆったりしたいときにぴったりの歌が多いよ。

 そう、もうひとつ不思議なのは、これだけたくさんの歌があるのに「愛」とか「LOVE」という言葉がいっさい出てこなかったように思う。「好き」という言葉でさえほんとんどなかった。社会派の歌ばかりというわけではまったくないのに、不思議なアーティストだな。

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