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2013年6月 2日 (日)

Bolan's Zip Gun

 RCがブレークして程なく『愛し合ってるかい』という本が出版された。アタシの記憶が確かなら各メンバーのコーナーがあって、それぞれが好きなアルバムだか影響を受けたアルバムだかのジャケットが写真で紹介されていて、清志郎が何枚か選んだうちの1枚が『Bolan's Zip Gun』だった。日本語タイトルは『ブギーのアイドル』というらしい。Tレックス名義のアルバムとしては6枚目ということになるようだ。清志郎のコメントも掲載されていたかもしれないが、これはさっぱり覚えていない。

 アタシがTレックスを好きなったのはマーク・ボランの死後であり、RCを好きになった時期と重なっていた。『愛し合ってるかい』が発売されたころには残念ながらTレックスのアルバムはそれほどレコード店に置いてなく、たぶんほとんどが廃盤になっていたのだと思う。『ザ・スライダー』というアルバムだけが「ロック名盤シリーズ」とかなんとかの1枚として再発されていたと記憶している。

 インターネットもない当時、アーティストがどんなアルバムを発表していたかを確認する方法はなかったし、Tレックスが全部で何枚リリースしたのかも知らなかったが、中古レコード屋へ行ってはTレックスのレコードがないかチェックしていた。

 米国へ行く機会がありそのときも中古レコード屋を中心に探し回り何枚か買ってきた。アタシのTレックスコレクションはたぶん5~6枚にはなっていたと思う(米国から帰国してしばらくするとTレックスのアルバムの何枚かが再発され、笑うしかなかったことを覚えている)。持っていないアルバムがあるのかないのか、あるとすればどういうタイトルなのか、確認する方法がなかったのだが、ほとんどを手に入れたのではないかと思っていたわけだ(かなり探し回ったのに他には何も見つからなかったから)。

 そんなときに『愛し合ってるかい』を見て『Bolan's Zip Gun』というアルバムが存在することを知った。あちこち見て回ったが見つけることはできなかった(再発された何枚かのアルバムの中には入っていなかった、と思う)。

 その後、インターネットが普及し、通販も利用しやすくなり、『Bolan's Zip Gun』を入手する機会はいくらでもあったように思うのだが、どういうわけか聴かないまま時間は過ぎ、ようやく最近になって、四半世紀を軽く超えて、アタシの耳に届いたのであった。

 清志郎が気に入っていたアルバムということで期待は高まった。

 が、アタシの感想は「ふーん」であった。

 悪くはないのだけど。Tレックスらしさはあまりないように感じられた。あちこちのサイトを見てみるとTレックスのアルバムの中では評価が低い作品だったようである。シンプルになっていたし、繰り返すが悪くはないアルバムである。黒人音楽っぽくなっているとどこかで誰かが書いていたけど、清志郎はそこらへんが好きだったのかなあ、なんて思ったりもする。

 アタシが特に好きなのは1曲目の『Light of Love』と最後の『Zip Gun Boogie』の2曲。この2曲を除くと、なんとなくRCの『カバーズ』と雰囲気が似ているような似てないような。

 清志郎は2曲目の『Solid Baby』なんかが好きだったのではなかろうか、などと勝手な想像をしてみるのは楽しい。

 『愛し合ってるかい』でもう1つ覚えていることがある。清志郎の言葉だ。確か、こんな感じ。『ライブで客が入らなくてやる気しない時もあったが、結局、手を抜いて気持ちが悪いのは自分だから、いつも全力でやってきた』。

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