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2013年2月 2日 (土)

瀕死のすごいロック

 『瀕死の双六問屋』というタイトルは「瀕死のすごいロックの問屋」から来ている。雑誌『TVブロス』にそう書いてあったぜ。

 ほんとにすごい本だ。

 普通に読んでいると読みやすいことも手伝ってただ読み流せばいいだけのどうってことのない文章と思ってしまうかもしれない。それはかん違いさ。

 まず書き方がすごいんだ。一文が短い。従って「、」が少ない。接続詞も少ない。でもわかりやすい。文のつながりは明確だ。一文が少ないということは文の数が多くなり必然的に文末も増えるが単調になっていない。

 アタシもこの書き方をブログでマネてみたのだがついつい一文が長くなってしまったり、文末が単調になったり。自分のクセは出てしまうし。清志郎の足元に及ばぬことはもちろん承知しているが、彼の書き方を参考にするのは面白い。

 すごいのは書き方だけじゃない。一見どうってことのない文章に世の中の真理がさらりと書き込まれている。たとえばこんな調子さ。「出まかせも真実も、でっち上げも事件も全部、十把一絡げとなって電波や活字として流される。そんなものだ。」(文庫版P.32より)とか「どんな金持ちでも権力者でも朝が来るのを止めることはできないのだ。」(文庫版P.88より)とか「各地で『君が代』の公聴会とやらが催されているらしいがヤラセみてえだな。」(文庫版P.94より)とか。原発の意見聴取会もヤラセだったろ? この手のものがことごとくヤラセであることを何十年も前から教えていてくれたんだぜ。どうだい? 

 毎回、前回の話とつながりがありそうでなく、なさそうである。そんなつながりも不思議な楽しさを味あわせてくれている。

 それに文庫版の表紙の裏側には清志郎の顔写真があって、とてもいい顔してる。ファンならきっと見ておくべきだろうよ。

 毎度毎度紹介されている清志郎が好きなアーティストの気になるアルバムを見ていくのも楽しいぜ。

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